世界史

世間をお騒がせしている、必修科目履修漏れ問題。
私の田舎にも数校あったそう。
テレビで挙げられている高校で、一個、私の母校とレベルや立地条件がもの凄く似ている(いわゆるライバル校ってやつ)が出てきたので、まさか2003年の国立受験科目数増加のときに、うちの母校もそうなってたらどうしよう・・・と心配になった。
web東奥で調べたら、その数校には母校は含まれておらず、一安心。
だって、
だってさー。
そりゃそーさ、あんだけやりたくない光線を発しても、先生は授業を一生懸命やってたものね。
受験で使わなくても、ちゃんとやれよーって。
平均点割って、おもちゃのバットで叩かれたりしてさー。(注:空洞になってるプラスチックの、全く痛くないヤツです!)
なんとかカタカナ覚えさせよーと、歴史に興味を持たそーと、ちょっと乱暴だけど、生徒のために密度濃い授業してくれてたものねー。
その世界史の先生は、一昨年の暮れに急逝してしまった。
父と同い年なので、あまりに早すぎるとショックを受けた。
自分のお金持ち自慢をしたり、叩いたり、乱暴だったけど、みんなに愛されていた先生。
先生は、「俺は趣味で教師をやっているんだ。」ってよく言ってた。
先生のお嫁さんの家は凄く裕福らしく、わざわざ働きに出なくても生活できる財力があったらしい。
でも、先生もお嫁さんも、双方とも高校の先生をやってて。
先生は、うちのハンドボール部の顧問もしていた。
うちのハンドは、全国大会に行く強豪で、夜8時までの練習、土日返上のハードな部活のようだった。
先生も指導でハードな毎日を送っていたそう。
趣味でやっているとか言ってるけど、いい加減さはなく、本当に、教えることに熱心で、こういう先生の存在、ありがたいものだと思っていたから、悔やまれる。
未だ、もういないなんて信じられないけれど。



必修科目履修漏れ問題のニュースをきっかけに、また久しぶりに先生のことを思い出したよ。
それはきっと、私だけでなく、同じ頃に同じ授業を受けた皆がそうなのではないだろうか。
先生は天国でも、ハリセンやおもちゃのバットを振り回して授業をしているのだろうか。
きっとそうなんじゃないかしら。