卒業

このブログでも毎回のように「卒制卒制」と言ってるのですが、(ちなみに卒制=卒業制作)
制作の大変さに気を取られて全く意識してなかったのです、
卒業するという事を。



学校。
大学は、今まで過ごした小、中、高校と比べ物にならないくらい自分に馴染んで、違和感のない空間だった。
自然に構内に自分が溶け込んでいた。
そのせいか、
「今学校にいるんだ」
という、特別な感覚はなく、ただ、そこに居た気がする。



だからこそ、
その、
「ただそこに居る」という行為が、もう許されなくなるということ。
それが、自分にとって、
この学校を卒業する、という意味なのかもしれない。



この四年間で、私のデザインは、
絵の具や水道の匂いから、触感や質感や素材感に変わった。
そこに居て、私の体内に吸収した事を、
私というフィルターを通して、
形にする。
それを果たすべく、
いま、
卒制、がんばってます。
いましかできない、同じ時間は二度とやってこない。
この感情を胸に、
制作しています。