逆転

会社から一歩出て、今日一日がガラリと違うものとなった。



デザインサンプルとして買ってきたチョコレート、朝礼で紹介した後に、せっかくだから部の人で分けよう(経費から落とすし、チョコそんな食べないし)と思って何個かずつ配ったんだけど、部内の上司で「まずいよこれ」ってしきりに言って来る人が居て。
夜になって、残って仕事してる私の席にわざわざやってきて、「これあげる」って言って机に何か置いてて。
見てみたら私が配ったチョコレートだった。
ひどいな、あげたもの返してくるなんて、最低。
私、口に合わないものをあげてしまったのならば申し訳ないと思うし、価値観を押し付ける気も全然ない。
合わないなら捨ててくれて結構だ。
返す、ってことは、捨てる労力も使いたくないくらいそのものを拒絶しているってことと捉えてる。
実際私ももう返されても手元に置いておく気はないから、その場ですぐ捨てた。上司が見てたかわかんないけど。
その上司が帰ってからも、怒りを抑えて耐えてたけど、このまま吐かないと休日そればっか考えちゃいそうだから、それが嫌で他の先輩に誰とは言わずに話してみたら、「そんなことないよ、おいしかったよ。返されたの、私食べようかな。」って言ってくれた。
ちょっと救われた。チョコレートを突発的にゴミ箱へ投げ込んだ事を恥ずかしく思った。
なんか嫌〜な気分で退社するとき、そのまた別の先輩と帰り道が一緒になった。
先輩に、ちょっと愚痴聞いてもらおうかな〜、なんて思って寄ってったら、「今日実家帰るから急いでるのーー」って、走って行ってしまった。
後ろから見届けていると、こっちをちらちら振り返ってた。
なんだろっておもったら、駅までタクシーに乗ってかない?ってお誘い。
運良くつかまえ、駅までGO!
車中で、実はまだメルアド交換してない事に気づいて教えてもらったり。
さっきの出来事を切り出すことなく、わいわい話してあっというまに駅。
けっこう余裕でまにあって、ホームで先輩の友達が今夜私の好きなバンドのライブに行ってるとかで音楽の話で大盛り上がり!
その先輩とは、普段からよく話したり笑い転げたりしてるけど、今日みたいな、涙と怒りが同発する落ち込んだ日だと、こういう時間が心の栄養になる。
いっぱい笑って、楽しくて、だんだん清々しくなった。
先輩、ありがとう!



帰りの電車で、いろんな友達から続々とメールが来て(週末だからかなぁと♪)友達の気落ちした事、仕事中の出来事や嬉しい話を交わして、また元気が戻ってきた。
家に帰って、ごはんつくりながらメールして、さらに別の友達からのメールにびっくり!
留学してた友達が、東京に引っ越してきて来週から働き始めるって!
日曜集まろうって誘いだったんだけど、残念ながら先約があって。。。(これも楽しみな予定だけど☆)
でも、これからはいつでも集まれるね。って一言が、すごくうれしい。
今は、仕事ももちろんがんばるけど、それ以上に、友達とみんなで、今しかない、若い女の子として過ごす時間を全力で楽しむっていう人生に於ける強い目的を持って生活してて。
その範囲が、もっともっと拓けてきたような感覚になって、可能性が広がったように思えて。
とても希望に溢れてる。
会社に入って、大学の頃と違って、外に出たい欲が強くなった。
会社が空気も物質的にも、心身居心地悪いから。大学は、居心地よすぎてそんなこと思わなかったよ。
今まで居たところと真逆。「居るだけで感性に刺激を与えられる空間」のかけらもない場所。こんな世界に閉じこもっていては腐りそうだ。
でも、環境のせいにしてはいけない。恩師がそう言ってたことを忘れてはいけない。
自分なんだ。
自分次第。
もっともっと飛び出したい。